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「いつも頑張ってくれてありがとう」でも、Aじゃない

新聞全教北九州2023年11月号より


教育委員会は、給与改定交渉で令和7年度から勤務成績を賃金にリンクさせると明らかにしました。賃金リンクについて全教北九州に寄せられた声の一部を紹介します。

何をどうしたらA評価?
来年度の評価でA評価の人は、翌年の昇給が5号給アップになると聞いた。(普通は4号給アップ)どんな人がA評価なんだろう?自分は、とても頑張っているし、校長先生から「いつも頑張ってくれてありがとう」と声をかけてもらっている。でも、今までA評価をもらったことはない。何をどうしたらA評価になるんだろう。テストで100点取ればよいというわけでもないのに。

子どもを産んだらA評価にならない
ジェンダーフリーのこの時代。でも、産休や育休をとっている間はA評価にはならない。看病のために休むことが多い時期も無理だろう。子どもを産み育てることで、昇給に差がつくなんて!もちろん下がるわけではないけれど、不公平な制度だと思う。

担任・部活・生徒会・進路指導等主任3つ。
これでも「普通」?

担任して部活もって、生徒会、進路指導、他にも主任を担当して、こんなに仕事をしても普通の評価。担当するものが多いのに時間はかけるなと言われ、仕事が薄まれば自己評価も悪くなる。

職員室で戦々恐々の日々
うちの職場は、管理職の職員に対する態度が人によって違う。お気に入りの人と、それ以外、また、気に入らない人と、明らかに態度が違う。自分は今「それ以外」のような気がするが、いつ、「気に入らない人」に入ってしまうのか、戦々恐々。「いじめを許さない」学校で、職員室が安心できない場所だなんて!そんな管理職に評価されるって、怖い。

管理職は何を評価する
管理職が、教室に回ってこない。指導の様子や、子どもたちの様子や、子どもとの関係や、そんなことを観なくて何を評価しているのだろう。

Bの中のCを探すんです!
A評価の人は10%いるらしい。絶対評価と聞いていたが結局は相対評価。「あゆみ」をつけるときに「Aが多すぎますよ。もっと絞ってください」「いや、うちのクラスの子はテストも満点。発表もよくするんです。減らしようがありません。」「他の観点でも差を見つけて減らすんです。」とか、「どうして、この項目にCの子がいないんですか?」「みんな、評価の基準はクリアしています。」「Cがいないってことはないでしょう。Bの中のCを探すんです。」みたいな管理職とのやりとりが頭をよぎる。10%以上いることもあるし、全くいない場合もあるのでは?

不思議でしかない
担任、担任外、兼務、養護教諭、事務職員、栄養教諭って仕事内容は多岐に渡るのに、そこからA評価ってどうやって選ぶのか、不思議でしかない。


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