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過酷な教育現場を変えていこう(2024メーデー)

この文章は、2024年5月1日の第94回北九州統一メーデーで行った全教北九州市教職員組合の発言です。


文科省は、2022年度の全国の小・中学校の不登校児童生徒数が約21万件、90日以上欠席している児童生徒数が約5万9千人、小・中・高・特別支援学校におけるいじめ認知件数が約68万2千件、うち重大事態発生件数が923件、それらが過去最多。加えて、小・中・高から報告のあった自殺者数が411人(※厚労省調査〈暫定値〉では500人を超えて過去最多)、暴力行為発生件数が約9万5千件で過去最多と発表しました。

これらの問題への対策のひとつとして、文科省は、一人一台端末「活用」で「心の小さなSOS」に早期に気づくことをあげています。タブレットで、子どもたちの心の変化に気づけるものでしょうか。表情や言葉から大人が読み取っていくものではないのか!と私たちは思います。

登校拒否・不登校をはじめ、いじめ・自殺・暴力など、子どもたちの様々な実態は、子どもたちの生きづらさ、自分が丸ごと受け止められない悲しみや苦しみ、保護者の厳しい生活環境からくる悩みなど、多様な背景のもとで生まれてくるものです。その上に、全国学テや受験競争に象徴される過度な競争と管理統制がますます強化され、子どもたちを苦しめています。

一方、2022年度の「人事行政状況調査」によると、精神疾患で休職した教員が、過去最高6539人(前年比642人増)で、2年連続過去最多。また、1カ月以上の精神疾患が原因で病気休暇を取った教員との合計も1万2192人と過去最多でした。

このように、児童生徒も教員も精神状況が悪いことを更新し続けているのです。

40年前、教員は女性にとってあこがれの職業の一つでした。しかし今は、仕事と子育ての両立ができないとやめていく若い教員がいます。今すぐに教員の処遇を改善し、教員を増やし、少人数学級を拡大し、必要な時には安心して休むことができる職場に変えなければなりません。

8時間は仕事のために、8時間は休息のために、8時間は自分のために

すべての労働者に十分な賃金と生活時間のゆとりを求めます。このことが、子どもたちと教職員の心の豊かさにもつながっていくはずです。

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