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働き方ネット「審議のまとめ」を批判

働き方ネット(学校に希望を!長時間労働に歯止めを!ネットワーク)は5月13日の緊急宣伝行動に続き、5月14日に中教審・質の高い教師確保特別部会が出した「審議のまとめ」に対する記者発表を行いました。

全教(全日本教職員組合) は、「審議まとめ」の3つの問題点(時間外勤務の手当の支給の真っ向から否定、増やすべき教職員を基礎定数で増やすのではなく、加配定数で増やし、持ち授業時数の上限設定の否定、新たな職の創設による成果主義の徹底)を指摘しました。

都教組(東京都教職員組合) は、休憩時間が取れていない長時間労働の実態、新規採用教員の退職、未配置問題など現場の悲痛な声を語り、今回の審議のまとめでも提案された、新たな職の創設のモデルである東京都の主任教諭制度の問題点について述べました。

全退教(全日本退職教職員連絡協議会)は、退職してからも教員不足などにより、学校現場に駆り出されていること。学校現場では職員会議も行われず、上意下達の運営 により民主的な学校づくりが失われている問題についても語りました。

川崎市教職員連絡会は、川崎市の教員未配置問題や、休職に入った担任の後任が1年も不在で学級崩壊の状態になったこと。20代・30代の先生が教壇から去っており、子どもたちに大きな影響を与えていることを語りました。

中教審・質の高い教師確保特別部会が出した「審議のまとめ」で出された内容は、長時間労働の抜本的な解決には至らず、現場で起きている悲痛な叫びに目を背ける内容です。

働き方ネットは今後、実施予定のパブリックコメントに意見を寄せ、長時間労働解消のための運動にとりくみます。


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