2018年2月1日
全教北九州市教職員組合の退職手当に係る要求について鋭意検討していただき、私たち組合の要求に沿った回答をいただき感謝申し上げます。
さて、本年度の人事院による退職手当切下げの話をきいたときには、つい数年前に平均400万円も引下げが強行されたことが頭をよぎりました。そして今回の平均78万円もの切り下げには正直怒りがこみ上げてきました。この数年で退職手当がおよそ500万円も切下げられるというのは異常ではないでしょうか。到底納得することはできません。
いうまでもなく退職手当は、退職後の安定した生活を支える重要な資金です。また、それを見込んで将来の生活設計をしている教職員も多数います。
今回の国家公務員の約78万の退職手当引下げについて、北九州市がこれに準じて切り下げなかったことは組合として大変評価し、感謝しています。本年度退職される先生方もきっと喜ばれることと思います。
しかし、退職手当切り下げが来年度から実施されることについては、来年以降退職される先生方にとっては、将来の生活設計を見直さなければならず不利益を被ることにもなり、不満や不安の声も聞かれます。教育委員会は、モチベーションを維持、向上させるためにも、そのような声にも耳を傾け、何らかの対応を検討していただきたいとおもいます。
そのためには、来年度以降についても、教職員が北九州の教育のため意欲をもって働くために、現在、また将来の安定した生活が保証され、教職員の仕事に誇りが持って務めることができる、そのような労働環境や労働条件、待遇の改善や向上は必要不可欠であり、今後の市教委からの具体的提案に期待したいと思います。
全教北九州は、教職員への労働の対価としての適正な報酬、並びに長時間過密・過重労働の早急な是正、解消に向けた実効ある施策の実施をこの間も要求してきました。北九州市教育委員会におかれましても、今後も教職員の教育への貢献に報いるための労働条件、待遇向上を重ねて要求し、全教北九州市教職員組合を代表しての退職手当に係る交渉の最終の見解とさせていただきます。ありがとうございました。