共育集会の共催など、協力・共同の関係にある「北九州子どもと教育のために手をつなぐ会」が北九州市長選挙(2019年1月27日投票)の候補者に提出した公開質問状への回答を立候補の届け出順にご紹介します。
なお、この取り組みを実施した時点(2018年12月6日)には、秋武政道さんは立候補を表明していませんでしたのて公開質問状を提出しておりません。
永田浩一さんの回答
「笑顔と希望の北九州市をつくる会」
北九州市長選挙予定候補者 永田浩一
18年12月28日
「北九州子どもと教育のために手をつなぐ会」の皆様におかれましては、すべての子どもたちが、豊かで健やかな人間に育っていくことのできる地域や学校の実現をめざし、日ごろから精力的にご活動されていることに心より敬意を表します。この度は、北九州市長選挙にあたり、公開質問状をお送りくださりありがとうございました。
8項目の質問項目につき、「笑顔と希望の会」が発表した総合政策を基に回答させていただきます。何卒よろしくお願い申し上げます。
少人数学級をすすめるための方策を、どのようにお考えでしょうか?
すべての子どもたちに行きとどいた教育を実施するためには、少人数教育は最重要な施策です。現在の35人学級をすべての学年に拡大するには、350人の正規教員の増員と教室整備が必要であり、30億円の経費で実現可能です。最優先課題として取り組み、将来は30人学級を目指していきます。
専科指導の充実について、どのようにお考えでしょうか?
現在の小学校における専科指導は、学校によってばらつきがあり不十分です。「小学校における専科指導」を充実させるため、専任の教員を配置し専科指導の体制を整えます。
外国語の授業の充実について、どのようにお考えでしょうか?
学習指導要領の先行実施で始まっている外国語の授業の現状についても、専任の英語教員がいない学校もあり不十分です。小学3・4年生の外国語活動と5・6年生の外国語授業は、英語の専科教員が指導する体制を整えます。
特別教室へのエアコン設置を、どのように進めようとお考えでしょうか?
普通教室のエアコン設置は完了しましたが、特別教室・体育館は未設置です。来年度から夏休みが短縮されることを考慮しても、特別教室はもちろん、体育館についても、エアコンは早急に設置します。
特別支援学校の設備の充実について、どのようにお考えでしょうか?
特別支援学校については、国が設置基準を定めていないため、現状では教育活動に支障をきたす教室・設備であることは認識しております。
国が設置基準を定めていない不備を補うため市独自の措置を検討し実施していきます。
特別支援学級で「ゆきとどいた教育」を実現するための方策を、いかがお考えでしょうか?
特別支援学級の担任の任務が限界を超えていることは認識しております。改善策として、国の基準(1学級8人)を市の独自措置で1学級6人にします。
全国一斉学力テストや独自テストの見直しについて、いかがお考えでしょうか?
学力テストによる平均点向上競争が、子どもたちの負担を増やし、豊かな育ちを阻んでいることは明らかです。子どもたちの負担軽減のため、まず、「市独自テスト」の中止、さらに「学力テスト」の中止を検討します。
教員の配置不足を、どのように解決するお考えでしょうか?また、講師率が高い現状を解決していくための方策をお聞かせください。
子どもたちの真の学力向上を願うならば、教員不足の解消と教員の適正な配置は最重要な課題です。児童・生徒の学力向上をめざし、正規教員の適正な配置を実施します。
北橋健治さんの回答
平成30年12月27日
北橋健治事務所
平素から北九州市の教育の諸問題について真剣に取り組まれておられますことに敬意を表します。
18年12月6日付でいただきましたご質問に対しましては、12月25日公表の政策大綱(公約)を基本として今後、教育委員会などと協議を進めてまいりたいと考えています。
1.少人数学級をすすめるための方策を、どのようにお考えでしょうか?
2.専科指導の充実について、どのようにお考えでしょうか?
3.外国語の授業の充実について、どのようにお考えでしょうか?
4.特別教室へのエアコン設置を、どのように進めようとお考えでしょうか?
5.特別支援学校の設備の充実について、どのようにお考えでしょうか?
6.特別支援学級で「ゆきとどいた教育」を実現するための方策を、いかがお考えでしょうか?
7.全国一斉学力テストや独自テストの見直しについて、いかがお考えでしょうか?
8.教員の配置不足を、どのように解決するお考えでしょうか?また、講師率が高い現状を解決していくための方策をお聞かせください。
別紙の北橋健治・政策大綱で記述した教育関連政策をもって、貴団体への回答とします。
なお、具体的な教育政策については、予算調整権を持つ市長の立場からは、まず教育委員会がその妥当性、予算配分の優先度などをどう考えるかを斟酌し、予算編成等の過程で適宜判断をしていくことになります。
貴団体の個別関心事項については、教育委員会にお問い合わせ願います。政策大綱に記した内容は、これまで教育委員会と対話を重ねてきたテーマであり、教育委員会との協議をふまえて、予算調整権の立場から判断をしたものです。