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新聞全教北九州2023年8月号

学校給食無償化は、子どもの貧困が大きな社会問題となるなか、子どもたちが家庭の経済状況に左右されることなく栄養のある給食を喫食できるようにする運動です。北九州市では6月議会で「学校給食費の無償化を求める意見書」が可決、7月には、「学校給食の無償化をめざす会」が結成されました。

目次

学校給食の無償化と併せて学校徴収金の公会計化を

学校給食無償化の現状

保護者の要請、子育て支援として学校給食無償化を実施した地方公共団体もありますが、小学校・中学校ともに無償化しているところは76団体で全体の4.4%(文部科学省「令和3年度学校給食実施状況等調査」)とまだ少数です。実施に踏み切れない背景には、人件費や食材費等の財政負担があります。
北九州市では、市民の要請に応え、6月市議会で「学校給食費の無償化を求める意見書」が可決されました。また、学校給食費無償化や給食の質の向上を求める市民団体、「学校給食の無償化をめざす会」が7月に結成されました。

「公会計化」で負担軽減を

北九州市では給食費等の学校徴収金の未納世帯への対応は教員が行うことが原則です。しかし、教員が多忙化するなか、事務職員や事務補助員が対応している学校もあります。

給食費だけでなく学校徴収金の徴収・管理は教職員の負担となっています。また、学校が給食費を徴収することによる保護者とのトラブル対応も大きな負担です。

全教北九州は、教職員の負担軽減として、給食費等の学校徴収金を地方公共団体が行う「公会計化」の早期実施を要求しています。
公会計化と公教育の無償化は、地方公共団体が国より先行して実施することが可能な施策です。学校給食無償化と学校徴収金の「公会計化」を求める声を職場からあげ実現しましょう。

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