北九州市の教職員に採用されたみなさん、おめでとうございます。みなさんは、夢や希望、理想をもって仕事に就かれたことと思います。しかし、私たちが安心して働ける勤務条件の保障なしに、これらが実を結ぶことはありません。
私たち全教北九州市教職員組合(全教北九州)は、教職員の願いに根ざした運動をおこなっています。
「仕事と生活の調和」で学校を魅力ある職場に
「働き方改革」を「くらし改革」につなげよう
教職員の「働き方改革」が推進されていますが、長時間労働は解消されず、家庭生活や自由な時間等の個人の暮らしが犠牲になっています。「働き方改革」は、やりがいを感じる働き方と充実した暮らしを保障する「くらし改革」です。
全教北九州は、「仕事と生活の調和」を目指し教育委員会と長時間労働解消に向けて交渉を続けます。
休暇は気兼ねなくとりたい
パーソルキャリア株式会社が実施した男性の育児休業に関する調査によると、将来育児休業を取得したいと回答した男性は80%にのぼりました。
男性教職員も子が1歳になるまで育児休業が取得できます。その間給与は出ませんが、共済組合から育児休業手当金が支給されます。他にも子育て支援・介護に関する休暇、年次有給休暇、病気休暇等制度があります。
しかし、学校は人手が足りず、誰かが休んだら職場が回らなくなるので遠慮してしまうのが実情です。
権利は必要な時に行使したい
教職員の適正な勤務労働条件は、子どもたちにより良い教育を保障するという側面をもっています。労働者の権利は、安心して仕事に取り組み、人間らしい生活を送るための道具でもあります。
私たちの権利を必要な時に安心して行使できる制度設計や職場づくりをともに考え、実現を求めていきましょう。
権利の行使に関する悩み、不当な労働行為等については「全教北九州ほっとライン(電話相談)」や組合ホームページの「問い合わせフォーム」から問い合わせください。
「あなたをマモルン」をご活用ください
毎年全教北九州は「権利ハンドブック あなたをマモルン」を作成して新採のみなさんに配付しています。今年度の主な改正は2点です。
- 不妊治療のための休暇が新設
- 病気休暇の取得単位が一日半日又は一時間単位でしたが、「一回の取得を一日への換算」となります。(今年度は暫定措置で実施せず来年度から実施)
この権利ハンドブックは、組合ホームページからも閲覧・ダウンロードできます。