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セクハラ・パワハラアンケート結果(2020年調査)

コロナ禍の影響で今まで経験したことのない日常を送り、学校現場では働き方改革と言われながらも消毒のための早い出勤、そして、遅い帰宅を余儀なくされていることと思います。また、新しい生活様式を取り入れながら「いつ収束するのか」「ワクチンはいつできるのか」、毎日の陽性者の数に一喜一憂しています。

全教北九州市教職員組合(全教北九州)女性部は2年毎にセクハラ・パワハラに関するアンケートを行い、教育委員会にハラスメント指針の作成などハラスメント防止のための取り組みを要請してきました。人権が尊重される職場、だれもが働きやすい職場にするために、教育委員会に現場の生の声を届けたいと思います。

セクハラ・パワハラに関する相談は、お問い合わせフォームで受け付けています。


各項目の数は人数です。

目次

回答者のデータ

性別

男性 女性 無回答
27 40 1

校種別

小学校 中学校 特別支援学校
17 41 10

年代別

20代 30代 40代 50代 60代以上
14 21 8 17 8

雇用形態別

正規 非正規
53 15

セクハラについて

自分の被害経験

あり なし
5 63

同僚の被害経験

見聞きした 相談を受けた なし
2 4 62

加害者について

教頭(副校長含む) 同僚 その他
1 3 1

被害を受けた際の相談相手

教頭(副校長含む) 同僚 友人 家族 相談していない
1 2 1 1 3

セクハラの内容

結婚・妊娠・出産 猥談・卑猥な行動 会食・旅行・酒席の強要 性的なからかい・噂の流布 性的な電話・手紙・メール
3 2 2 1 1

セクハラの例

  • 同僚の教員が私生活などの話題をすると連絡を受けた。
  • 必要以上に声をかけられた、食事に誘われたりして困っているという内容の相談を受けた。
  • 確実にセクハラと言い切れるほどでもない、相手の行動により近づかれるだけで、恐怖を感じるのは確かだが相手に訴えることもできないという相談。
  • Facebookの登録を要求された。
  • 生徒に対する性的なからかいを同僚間で言っていた。校長に相談した。
  • 同僚が他の同僚の性的な噂を意図的に流していた。
  • セクハラの相手は学校に出入りしているスポーツ店

パワハラについて

自分の被害経験

あり なし
3 65

同僚の被害経験

見聞きした なし
2 63

加害者について

校長 主幹教諭(指導教諭含む) 同僚
1 1 2

被害を受けた際の相談相手

校長 同僚 労働組合 医療機関 行政相談・法律相談
1 1 1 1 1

パワハラの内容

不適切な表現による指示・指導 不適切な時機・場所での指示・指導 暴力・無視・陰口など 不要・不適切な仕事の強要 結婚・出産・育児への不当な発言 退職強要・任用不継続ととれる発言
3 2 1 3 1 1

パワハラの例

  • 若い教師同士でのからかいやいじり かわいがりではなくいじめに当たる行為。
  • 校長が自分の気に入らない意見などにかっとなり、怒鳴ることがある。全体の責任者として、もっと冷静に人の意見に耳を傾けてほしい。
  • 大勢の生徒の前で校長が学年主任を大声で指導。

よせられた意見

  • このようなアンケートがあることで、もしパワハラやセクハラがあれば声を発する機会を得ることができます。ありがとうございました。
  • 若い教師が増えてきて、学生気分が抜けずに教育者としてアカデミックな同僚性が発揮できない職場環境が生まれてきていることを感じることがある。
  • 講師2年目で相談をしても解決されません。しかし、なんとか先輩だからと無理して働き続けると本当に心身共にだめになってしまいかねません。 教師の仕事は人の向き合う仕事なので1年だけの心棒と思って我慢していますが、校長先生は若年の先生を育てるようにと言っているのに自分のクラスに他人の先生が入って懇談会の実施などありえません。 これでは、先生は育たないと思っているのが現状です。
  • 些細な問題であっても対応に間違うと大きな問題になることがあります。以前福岡市の小学校でも裁判の事例に至った内容も、保護者の言いなりになり管理職が職員ときちんと向き合わずに問題もありました。スクールロイヤーにいつもサポートしてもらい、学校が組織として適切に対応できることが約束される環境が保障されることが絶対に確立できればと思っています。安心して仕事ができるようにしてほしいものです。
  • いつもありがとうございます。今後もよろしくお願いします。
  • 「言ったもん勝ち」的なこともよくあります。どちらか1人ではなく、両方の事情を聴いてごまかしを見抜くスペシャリストが必要だと思います。とにかく気疲れする時代になりましたね。昔はもっとゆっくり生徒に関われたものです。
  • 3月の臨時休校。委員会はきちんと話し合ったのかと不信感を抱きたくなるような対応にとても腹が立ちました。先の見合えないコロナ対応。8月5日まで休むことなく仕事に追われ、年休も取れない日を送っています。何か良い方法はないものかと・・・
  • 給与や待遇について具体的な話もしないのに正規採用の試験を受けるよう説得する管理職に苦痛を感じている。
  • 校長による新採の授業研の指導案の書き直しを何度もせまられ、遅い時間まで学校に残ってすることになった。そのために何日も徹夜した。 特別支援学校だと管理職によって職員を守る校長もいれば自分の成果ばかりで職員を自分のコマのように扱う校長もいてとても差が大きいと感じました。
  • 職場における様々な問題を解決するための署名を集めているときに、多忙のためかなかなか協力していただけない(用紙に係れずに近接学年等)現状が続いています。先生方に現場の困り感がない(気づかない、少人数、図書館のこと)原因はコロナ他多忙な現状でしょうね。季節ごとにこのようなイベントがあればとても癒されます。またよろしくお願いします。
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