中学校から体育の先生が小学校に異動してくることが増えています。昨年私の勤務校にもきて、体育専科になり、とてもよい効果があったので、「いいな。」と思っていましたが、どうやらそうではないところが多いみたいです。
担任として配置され、でも、体育以外はできないので、他の教科は他のクラスの担任が入って授業をするようなことが5.6年の中で行われたり、1年の担任が5年の図工に入ったり…。教科担任制といえば聞こえはいいけど、人数は増やさずにするので、てんやわんやだと聞きました。 聞いた話なので、いまいちハッキリわかりませんが、どんな状態なんでしょうか。当該校の方がいたら、教えて欲しいです。
持ち合い授業、教科担任制で小学校現場は大混乱!!
市教委は、教科担任制・持ち合い授業を学校に定着させるんですか?
組合に、右記のメールが届きました。該当の先生方はよくわからないことばかりで困惑されているようです。組合でも、この件に関して状況を把握して市教委の考えを質していきます。
さて、投稿にあった「持ち合い授業」ですが、今のところの情報では17校(体育7校、英語10校)で行われているようです。市教委は大規模校で始めるみたいなことをいっていましたが、N小のような学年2クラスのところも指定校になっています。また、S小のように学年4クラスで持ち合い授業をするなら、教材研究の時間も減りますが、学年をまたぐと余計に教材研究に時間を割かれるパターンも考えられます。この制度は、市教委の「担任をひとりにさせない」プロジェクトからきているので、労働の軽減というより、担任に一人で持たせてクラスが荒れたり担任が疲弊したりするのを、この方法で防げると思っているのかもしれません。
全国には、持ち合い授業を実施しているところもあります。埼玉県教組に尋ねると、川口市では、長時間過密労働の観点で、この持ち合い授業をやめた学校もあるそうです。
市教委は○○○プロジェクトなどを策定し現場におろしてきます。しかし、今回の持ち合い授業もそうですが、新しい制度を導入する時には、財政的裏付けや人的配置の充実などの条件整備を行ったうえで、全教職員に趣旨の提案、共有などの手続きが必要ではないでしょうか。指定校の話を聞くと、教育課程の調整・整備がかなり複雑で、混乱している学校もあるようです。制度設計そのものに無理があることが伺えます。全教北九州は新しい制度などの導入時は「何かを入れる時は、別の何かを削減する」のルール化を要求しています。この制度が働き方改革にも逆行するのではないか危惧します。
人事異動でも「小学校で担任するなんて。」と困惑する先生も!
中学校の体育の先生が、育休明けや病休明けで、「小学校に来れば部活をしなくてよいので、専科と思って了承したが担任を持つとは知らなかった…。」とか、「そういえば学年末に小学校で持ち合い授業をするなら、何の教科でやりたいですか?みたいなアンケートがあっていたが、まさか、内示後に急遽こんな形になるとは思わなかった。」、などの困惑の声も届いています。
組合は、指定校の声や校種間異動に関してさらに情報や実態を集め、市教委と問題点・改善点などについて話し合っていきます。