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新聞全教北九州2021年5月号

3月31日、全教北九州市教職員組合(全教北九州)は、教育委員会に対し劣悪な教職員の賃金や休暇制度などの労働条件の改善・充実、教育条件整備、民主的教育の確立など教職員と子どもたちのためになる「働き方改革」を求めて2021年度の春闘要求書を提出しました。要求書に基づく交渉を6月に行います。

目次

教職員の労働条件改善・拡充、教育条件整備を

中学校でも早期に少人数学級実現を求める

北九州市は、組合や市民運動が長年にわたって要求してきた少人数学級について、2021年度から小学校全学年で35人以下学級を実施することを決めました。段階的に実施する国の方針を上回る方針を全教北九州は歓迎しています。

少人数学級は子どもたちにゆきとどいた教育を実現するため必要です。また、教員にとっても労働時間削減などのメリットもあります。

一方、中学校の少人数学級は今回実施されませんでした。「働き方改革」が叫ばれるなか、中学校でも早期に実施すべきです。全教北九州は、中学校の全学年で少人数学級実現を求めています。

仕事に見合った賃金を求める

教職員の賃金の改善も要求します。総務省『給与・定員等の調査結果等』によると、北九州市の月額平均給与は都道府県・政令市の中で最下位でした。平均年齢が近い福岡県の教員とは月額2万円近い格差があります。

給与等の待遇は教員志願者数とも関係します。子どもたちの教育に奔走する教員の給与等の待遇は適正とは言えません。交渉では、給与・ボーナスの改善を求めるとともに、成果主義賃金制度の拡大にも強く反対します。

長時間過密労働解消を求める

「働き方改革」に関しては、長時間過密労働の解消を求めます。法律で定められた45分の休憩時間が取れない仕組みになっているのは違法です。「働き方改革」の障害となっている事象について具体例を提示し早急な改善を求めます。

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