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新聞全教北九州2020年4月号

目次

学校での感染症拡大防止と「働き方改革」を同時にすすめよう

2件の要請書を提出

新型コロナウイルス感染症による休校が長期化しています。また、市内でも児童・生徒や教員の感染者が確認されています。感染症が一刻も早く終息し、早期の学校再開は私たち教職員の願いです。

休校の長期化で児童・生徒、教職員の健康・安全の確保は教育関係者の喫緊の課題です。また、教育課程の遅れに対する不安も増しているところです。

全教北九州教職員組合は、4月14日に、教職員への感染拡大防止と学校再開後の土曜日授業・夏休みに関する「新型コロナウィルス感染症対策に関する要請書」、4月27日に、保健室の環境整備と学校給食に関する「新型コロナウイルス感染症対策にかかわる学校での教育活動の再開等に関する緊急要請書」を北九州市教育委員会に提出しました。

秋以降の交渉について

今後は、秋の確定交渉で給与やボーナスの減額といったことが交渉の議題となる可能性があります。私たちは教職員の生活を守るための要求も強めて交渉に臨みます。

要請書の概要

在宅勤務を全職員に拡大しよう

在宅勤務などの対策で教職員の健康・安全の確保を要請しました。妊娠中である、基礎疾患がある、子育てや介護をしているなど特に配慮が必要な教職員への早急な対策、対応を要請しました。在宅勤務を早期に会計年度任用職員を含む全ての教職員に拡大することを要請しました。(14日要請)

土曜授業はやめよう

土曜日授業を行えば、振替を長期休業日期間中に取得することになります。教育課程の遅れを取り戻すために夏休みの短縮が実施されると、振替の取得が不可能になる恐れがあります。土曜授業を実施しないよう要請しました。(14日要請)

夏休みの短縮は最小限に

休業の長期化にともない、教育課程の遅れは心配です。しかし、屋外での運動を控えるよう呼びかけるほど、夏の気温上昇は異常です。そのような中で授業を行うことは健康・安全の両面から考えてリスクが大きすぎます。夏休みの短縮は最小限とし、夏休み期間は、短縮授業での午前中授業の検討を要請しました。(14日要請)

学校と保健室の感染症対策

学校がクラスターの発生源とならないための対策が必要です。養護教諭の感染防対策を含む、感染症対応マニュアルを整備すること、マスク・消毒液など必要な資材を確保すること、健康診断の実施条件を専門家を交えて検討することなどを要請しました。(27日要請)

給食調理員等の安全確保

「3密」になりやすい給食室で、栄養教諭や給食調理員が安全に業務出来る体制の整備を要請しました。また、休校期間中に給食を提供する場合は、給食調理員等に過重な負担をかけないよう要請を行いました。(27日要請)

働き方改革をすすめよう

緊急事態の中、動き始めたばかりの働き方改革の中断や遅れはあってはなりません。長期休校を機会に、業務量の削減などで教職員の働き方を見直すよう要請しました。(14日要請)

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