「小中学校全学年での30人学級の実現等について」と「市立小・中・高校の特別教室、体育館へのエアコン設置について」の請願・陳情の傍聴に行ってきました。どちらも継続審議となりました。
AIM事業に毎年8億円、ひびきコンテナターミナル事業に毎年2億円の税金を投入し、さらに「下関北九州道路(仮称)」に約2000億円とハコものには大盤振る舞いですが、教育には、予算がないの一点張りでした。
まず、「小中学校全学年での30人学級の実現等について」については、「国の制度の充実が必要だ。すべて35人以下と教職員配置については、国に要望している。市では教員と教室の確保は無理だ。」との回答でした。
以下は、議員と教育委員会とのやり取りの一部です。(左吹き出し:議員、右吹き出し:教育委員会)
家庭訪問や個人懇談会が希望制になった学校があるが
十分把握していない
連合音楽会、陸上記録会、バスケは子どもにとって大事な行事なのになぜ止めるのか
10年前から校長会で行事の見直しをしていた。趣旨を大切にしたい。運営上の問題・・楽器運びとか小規模校が大変
教職員が増えれば連合音楽会もできる。教職員の異常な長時間労働の把握と改善はどうなっているのか
在校時間はシステムにより集計、学校長が声をかけている。ストレスチェックをしている。業務改善を全国にさきがけ(平成)24年度より導入した。本年度から学校閉庁日を設けた。さらにスクールサポートスタッフ、部活動指導員など導入しを業務改善に努めている。
時間の集計だけではわからない。来年度(2019年・平成31年度)、教師不足のないようにしているか
平成31年度は350人採用。年齢の上限を59歳まで拡大し、他都市から教職経験者特別選考を実施したところ、900人も志願者がいた。
だが、教職員は多忙を極めている。
確かに忙しい。しかし、業務改善をかなりやってきていると自負している。北九州市は進んでいる。
次に、「市立小・中・高校の特別教室、体育館へのエアコン設置について」については、教育委員会から次のような回答がありました。
- 市立高校の特別教室はすべて設置
- 小中学校への設置は、多額の費用がかかる。国の補助事業としてなら
- 理科室や音楽室への設置は、普通教室の1.7倍から1.8倍で500万円くらいかかる
- 体育館への設置は、92億円くらいかかる。市内の小中学校体育館はすべて避難所になっているが、酷暑のときは普通教室へ移動してもらう
- 管理教室(職員室)は、平成14年度から15年度に設置、設置から15年経過して不具合が生じてきている。部品がなくなるので、文科省に要望している
- エアコン使用にかかる電気代は4億5000万
聴いているとだんだん腹立たしくなってきました。