2018年3月14日
貴職におかれましては、昨年の労使交渉以降、私たち全教北九州市教職員組合の要求書について鋭意ご検討していただき感謝申し上げます。
さて、学年末を迎え来年度に向けての学級編成等の準備も行われている時期ですが、すでに、来年度校長裁量で35人学級にするつもりだったが講師が配置できないと言われた、特別支援学級新設の予定だったのに難しいと言われた等の状況が起こり学校現場は混乱しています。
そもそも、すでに打ち出している施策を実現することができないなどということはあってはならないことです。児童生徒の学ぶ権利を保障し、教職員が働きやすい条件整備をすることが教育委員会の第一の仕事ではありませんか。
確かに教員不足は北九州市に限ったことではありません。しかしこの間、教育委員会は現場の状況を考慮しない「学力体力向上施策」や無理な「外国語活動・外国語の前倒し」のために教員の配置を増やしています。また、予算も視察のための出張や「学力定着サポートシステム」等に大きく費やされ、一方では学級編成すら満足にできず、児童生徒の学習権も保障できないとは到底納得できるものではありません。また、通級学級では担当者が病休に入っても代替が配置されず、残った一人が二人分の指導や報告書作成等の事務仕事をしなければならず大きな負担を生じています。この状況を放置することは許されません。
このような状況にも関わらず「学力定着サポートシステム」の活用等を求められ、現場の負担感は増すばかりです。フルで働く再任用が増えないのも、今の働き方にはついていけないという思いが強いからです。4月に学級編成に混乱を生じさせないために以下の要求をいたします。
目次
法律に定められた教職員定数の配置に関する要求
- 定数内未配置をすぐに解消すること。
- 学校から希望が出ている定数外加配をすぐに配置すること。
- 講師登録をしている人はすぐに任用すること。教職員の欠員が多数あるなか、希望しているのに任用しないということがないこと。任用拒否がある場合は、その理由を組合に明らかにすること。
- 学力向上推進教員など定数を剥がして配置している教員を学級担任などに戻すこと。
- 再任用校長枠の追加採用を行い、教諭の数を増やすこと。
- 希望する「校長裁量による35人学級措置」を確実に行うこと。
- 新設予定の特別支援学級は必ず開設すること。
- 通級学級の職員が病気休暇を取得している場合、すぐに代替を措置すること。
- 講師の配置については、教育委員会が責任をもって行うこと。
以上の回答をよろしくお願いいたします。