全教共済は全日本教職員組合(全教)が運営しているとのことでしたが、なぜ労働組合が共済をするのでしょうか?
労働組合の大きな役割のひとつに「労働者の生活を守る」ことがあります。労働組合が賃上げを要求して交渉にとりくむのは当然のことですが、同時に共済の「助け合い」によって生活を守ることも大切です。「助け合い」は労働組合の原点といわれており、基本的な活動です。
労働組合法第2条には、労働組合の定義として「共済事業その他福利厚生事業のみを目的とするもの」を労働組合から除外しています。
これは労働組合が、福利厚生活動の一部として自主的な共済活動を行うことを当然の前提とした規定で、労働組合が行う共済活動の法的な根拠となっています。
労働組合と共済は車の両輪のような関係ですね。
もう少し具体的な話をききたいです。
共済では、事故や災害、病気やケガといったいろいろなリスクで困っているときに、家族を失って悲しいとき、結婚や出産などうれしいときに給付金という形で「助け合い」を行います。
「助け合い」が具体的な形で「見える化」することで、助け合うことの大切さ、団結することの大切さなどの労働組合の大切さを誰もが実感できるのではないでしょうか。
労働組合の活動も共済の活動も「助け合い」が原点ということですね。
まとめ
- なぜ労働組合が共済を運営するのか
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労働組合の大きな役割の一つは「労働者の生活を守る」ことです。賃上げを要求して交渉するとともに、共済によって生活を守ります。
- 共済は助け合いの「見える化」
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「給付金」により助け合いを「見える化」することで、助け合うことの大切さ、団結することの大切さなどの労働組合の大切さを誰もが実感できます。