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指導には子どもの人格と人権を尊重する関係性が必要

新聞全教北九州2024年2月号より


2月11日(日)小倉北区にて、「春を呼ぶ学習会 自治を育む子ども集団づくり―指導って何?対話の世界をどう進める?」をテーマに学習会を開催しました。

講師には、渡辺雅之さん(元中学校教諭・現大東文化大学文学部教育学科教授)をお招きし、昨今の子どもたちの不登校・自殺・いじめ事件の実態やそれを取り巻く社会・教育情勢について学習し、子どもたちの世界を変えていくためには、何より対話が大事であることを学びました。

例えば、「生徒になめられない指導をしなければならないと言われたら?」「万引きした生徒を迎えに行った後にどう語りかけるか?」といった問題に、ある時は隣の席の人と対話しながらみんなで考えていきました。
「なめられないようにするという発想自体が、子どもをなめている。子どもには人格があり、権利があり、それを尊重する関係性がないと指導とはいえない。」

「万引きした時、ドキドキした?と問う。万引きしたことは悪い。でも、ドキドキしたということは、万引きした自分とは違う自分がいたということ。そのことに安堵したと伝え、子どもにも「違う自分」に変わっていく自信を持たせる。」
そのようなやりとりをしながら、参加者同士知らなかった一面に気づくことが多々あり、終わった後には心が温まりました。

まさに「春を呼ぶ学習会」でした。

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