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新聞全教北九州2024年1月号

全教北九州は、「働きがいのある人間らしい仕事」の推進・実現を目指し運動しています。長時間労働の是正や同一労働同一賃金・非正規雇用の待遇改善により、心身ともに健康に働ける職場の実現、誰もが安定した生活を送るのに十分な収入の保障を求めることは労働者の権利です。
全教北九州は、今年の春闘でも、教職員が安心して長く働き続けられる労働の実現、十分な収入の保障を求め教育委員会との交渉に臨みます。

目次

学校を働きがいのある人間らしい仕事の場にしよう

5%以上の賃上げは絶対にゆずれない

今年度の給与改定で、若い教職員には差額が10万円もでたそうです。この間差額をもらって「うれしい」と実感したことがない若い教職員にとって、今回の差額は期待以上だったのではないでしょうか。

連合は、来年度の統一要求の賃上げ目標を物価上昇の高止まりを踏まえ「5%以上」と、今春闘の「5%程度」より表現を強めました。また、政府も、物価高を上回る賃上げ実現のため、昨年全国平均で時給1000円を超えた最低賃金を2030年代半ばまでに1500円に引き上げるとしていますが、目標が遠すぎ現実味がありません。

民間企業では、今春闘において社員を確保するためベースアップや初任給の大幅な引上げ競争をしています。教育行政は、民間への人の流れを止めるためにも、すべての教職員が賃上げのメリットを共有、実感できるようにすることが必要です。持続的な賃上げを実現のため、今春闘での5%以上の賃上げはその一歩です。

教職員が納得できる賃金、労働環境の改善は必要不可欠!

文科省から昨年末の教員採用試験の状況が公表されました。文科省や自治体は、長時間過密労働など労働環境の悪さが原因とみて働き方改革を進めましたが、未だ十分な成果はなく、「教員不人気に歯止めがかからない」現状が改めて注目される結果となりました。市教委も交渉の席で、働き方改革の推進の成果を強調してはいますが、多くの教職員の間では労働環境改善の実感はありません。

また、教職員の労働の対価としての賃金が、労働の持続可能には必要不可欠です。全教北九州は人事委員会勧告に縛られない賃上げを要求します。教職員に労働の対価としての賃金が支払われていないことも教員不人気の原因ですが、働き方改革推進とともに教職員が納得・実感できる待遇改善をこれからも要求していきます。

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