全教北九州市教職員組合(全教北九州)
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願いかなえる

2020年5月12日

北九州市教育委員会
教育長 田島裕美 様

貴職におかれましては、全教北九州市教職員組合の要求、要請について鋭意ご検討していただいていることに感謝申し上げます。

4月24日、若松区の中学校の体育館に設置されていたバスケットゴールが落下し、女子生徒が負傷する事故が発生しました。27日には、宮城県白石市の小学校で防球ネットを支える木製の柱が折れて児童1名が死亡、1名が大けがをするという痛ましい事故も発生しています。北九州市の事故も一つ間違えば重大事故につながる深刻な事例です。

今回のバスケットゴールは、平成2年(1990年)に設置されたもので鉄製の支柱部分から落下したとあります。教育委員会は「支柱の溶接部分の劣化が落下の原因」とみていると報道されています。また、事故直前の目視による安全点検では異常はなかったとも報告されています。宮城県白石市の事故では、報道によれば定期的な職員による安全点検はあったものの専門業者による点検は実施されておらず管理体制に問題があったという指摘がされています。

これらの事故の課題として、法に定められた定期的な安全点検は重要ですが、専門的知識がない職員による主に目視による点検には限界があります。

宮城県の事故の場合は専門業者による点検がされていなかったこと、北九州市の事故も設置から30年以上経過しているバスケットゴールの経年劣化の進行による安全性低下や耐用年数による製品管理の問題など安全・危険防止に対する認識や対策、適切なリスク管理が十分でなかったことが事故の原因ではないかと推測されます。

全教北九州は、今回の事故を児童生徒の健康安全にかかわる重大な問題と認識しており、教職員組合の立場から下記を要求します。

  1. 専門業者による市立の幼稚園・学校の施設・設備に対する緊急の安全点検を実施すること。また専門業者による定期的な安全点検を実施する規定を付け加えること。
  2. 児童生徒が授業や部活動、遊びなど学校生活で使用している施設・設備についても専門業者による安全点検を実施すること。
  3. 点検の結果、問題があった施設・設備は速やかに改修すること。また教育的見地から施設・設備の重要性を吟味し、むやみに撤去しないこと。
  4. 職員への負担軽減の観点から、今以上の施設・設備の日常点検業務は課さないこと。