全教北九州市教職員組合(全教北九州)
5Tの組合─楽しく・つながり・ためになる・助け合う・頼りになる─

トピック

1年前の今頃、いつものように年が明け忙しい3学期を過ごし卒業生を送り出し、4月になったら新入生を迎えて・・と誰もが思っていた学校現場。

日常は、当たり前のようにあるわけではないことを教えてくれた新型コロナ。医療現場の逼迫、経済のダメージ、政治不信等が追い打ちをかけます。

最近の学校現場で危惧されるのは、4月から在校時間等の上限45時間が始まり、「時短ハラスメント」が益々横行するようになったことです。「これは自己研鑽にして削除時間に充てるよう」「勤務時間をコントロールするよう」等と、暗に数字の改竄を求められることがあちこちで聞かれます。

また、業務改善プログラムで研究授業の教案の簡素化が上がっているにもかかわらず、研究授業の前日に書き直しを求められたり、20ページ近い教案を書かせられたりする学校もあります。

このような社会状況や学校現場の中で、人間関係もギスギスしたものになり、メンタルを病んだ人からの組合への相談が相次いでいます。このような相談を受けていつも思うことは、「壊れずに働くこと」が最優先され、「チーム学校」と言いながら悩みや弱みを見せられない、病んだ人は不適格とでもいわんばかりの扱いを受ける学校現場のおそまつさです。言わんがな、人間を育てる職場で人間を粗末に扱うことがあってよいはずがありません。

休む人が出れば人が足りず困るかもしれません。だからこそ日頃からトラブルに対しては学校一丸となってとりくむことや、ハラスメントのない職場づくりがもとめられるのではないでしょうか。

組合では、給与や制度の改善を求める運動をするとともに、教育そのものについても学び、警鐘を鳴らす運動もしています。新学習指導要領、GIGAスクール構想と、これからの学校は大きくかわるであろうことが中教審の出した答申素案からも伺えます。

少人数学級を求める声が政治を動かしたように、声をあげることが大事なのです。一人でも多くの方が、運動の輪の中に入ってくださるよう呼びかけます。