全教北九州市教職員組合(全教北九州)
5Tの組合─楽しく・つながり・ためになる・助け合う・頼りになる─

願いかなえる

2017年8月23日

北九州市教育委員会
教育長 垣迫裕俊 様

貴職におかれましては、日頃より教育に係る条件整備等に努力していただくとともに、全教北九州市教職員組合の要求書についても鋭意ご検討いただいている事に感謝申し上げます。

教職員の違法な長時間過密労働を教育現場から一掃し、人間らしくまともなくらしができる勤務・労働条件や健康で安心して働くことができる職場の環境を整えて頂くことを要求します。

現在、中央教育審議会においても「学校における働き方部会」で教職員の働き方の見直し作業がされ本年度中にも教職員の働き方に関しては改善のための方向性が示されるようです。今後、罰則規定も取り入れた長時間勤務、残業の抑制策や休日の勤務の是正、勤務間インターバル規制、同一労働・同一賃金、労働内容の適正化など国を挙げての労働環境改善の施策をうけ、北九州の教育現場でも働き方・業務改善の取り組みの強化が予想されます。さて、全校北九州市教職員組合は、この間も教職員の長時間過密、過重労働の現場からの声、実態を把握し、要求書に反映し、労働条件の改善を要求してきました。その背景は、一向に改善しない労働実態があります。市職員とともに私たち教職員の「働き方」の改善、適正化を教育委員会及び市行政が一体となって推進することを強く求めます。

教職員が、北九州の児童・生徒のためその本務である教育実践に希望と情熱をもって職務に専念できる教育条件の整備もあわせて要求します。全教北九州は、行き届いた教育とどの子にもわかる授業の創造など教育(学力)の保障とそのための教育条件整備を訴えてきました。そのような教育の保障、条件整備は、教職員の労働条件整備、改善と車の両輪と考えます。

さて、教育や教育条件及び教職員の勤務・労働条件に於ける問題を改善するために、以下の要求をいたします。回答をよろしくお願い致します。

要求内容

労働基準法32条の労働時間の規定及び時間外勤務を制限した給特法の趣旨に照らし、職場から違法な長時間労働をなくすため下記の要求について担当(関係)部長、課長と意見を聞く場をもつこと。

  1. 教育現場における時間外勤務を労働時間と認めること。
  2. 超勤限定4項目以外、教員に時間外勤務をさせてはならず、また法定労働時間の規定も守られていない職場をなくすための具体的施策、方策を教職員に示すこと。

教育現場にそぐわない競争原理を導入し、学校から豊かな人間関係を育む土壌をなくす等のゆがみを助長する「全国学力テスト」(全国・学習状況調査)及び学力テスト体制について学力の保障という観点から教育長を交えた意見交換に応じること。

平等、公平の立場から北九州市の総括労働安全衛生委員会に全教北九州を参加させること。また、北九州市教育委員会安全衛生委員会にも全教北九州市教職員組合の委員を加えること。