全教北九州市教職員組合(全教北九州)
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共育集会の共催など、協力・共同の関係にある「北九州子どもと教育のために手をつなぐ会」が北九州市長選挙(2019年1月27日投票)の候補者に公開質問状を提出しましたのでご紹介します。


市長候補への公開質問状

公開質問状への回答のお願い

私たち「北九州子どもと教育のために手をつなぐ会」(略称「手をつなぐ会」)は、1990年10月発足以来、「すべての子どもたちが、豊かで健やかな人間に育っていくことのできる地域や学校の実現と、その更なる発展をめざすこと」を目的として活動しています。

発足以来、会報「手をつなぐ」を毎月発行し、春と秋には子どもたちをめぐる様々な問題、特に教育について考え合う「共育集会」を開催してきました。また、お母さん方や先生方と小集会などを開き、学校のことや子育てなどについて考え合い、少しでも子どもたちの教育条件や環境が良くなるように日々努力しています。

しかし、市民の頑張りだけでは改善できない諸課題があります。市政を動かす上で市長の判断や姿勢は、とても大きな力を発揮するものと痛感しています。これまでに実現することができた教室暖房、中学校給食の全校実施や35人学級の実施学年を拡大するなどの最終的判断は、前市長及び現北橋市長の決断であったと高く評価しています。この決断が子どもたちや教職員の教育環境向上に貢献していることは、多くの市民が認めているところです。

そこで「手をつなぐ会」として、北九州市の教育条件がさらに向上し充実することを願って、2019年1月27日投票の北九州市長選挙に立候補を予定されている方々のお考えをお聞きしたく、別紙の8項目について質問させていただきたいと思います。公示に向けてお忙しい時期とは存じますが、市民への誠実な回答をお願いいたします。

なお、ご回答の内容は会報「手をつなぐ」(1月号:1月11日発送)にて公開し、市民の皆様の投票の指標とさせていただきますことをご承知おきください。

また、会報発行スケジュールの関係から、誠に勝手ではございますが、2019年1月6日までに、ご回答くださいますようお願いいたします。

公開質問状

  1. 本市では、「小学校1年生から3年生まで」および「中学校1年生」が35人学級措置になっています。他の学年は校長裁量で35人学級にしてよいことになっていますが、教員の数を増やしての少人数学級ではないため実施が難しい学校もあります。少人数学級をすすめるための方策を、どのようにお考えでしょうか?
  2. 本市では「小学校における専科指導」が進められていますが、担当教員が学校によって違い(専科教員や教務主任など)、体制にばらつきがあります。専科指導の充実のためには専任の教員が必要と思います。*専科指導の充実について、どのようにお考えでしょうか?
  3. 今年度から学習指導要領の先行実施で、3,4年生に外国語活動、5,6年生に外国語の授業が始まりました。しかし英語に長けた専科教員が指導している学校もあれば、担任が慣れない英語を指導している学校もあります。*外国語の授業の充実について、どのようにお考えでしょうか?
  4. 本市では普通教室へのエアコン設置が今年度で完了しましたが、特別教室にはまだ設置されていません。特別教室は冬寒く・夏暑く(夏季には30度を超える)、集中して授業を受けられる環境ではありません。現在、外国語を授業する教室にもエアコンの設置がなく困っている学校もあります。来年度からは夏休みが短縮されることになっており、特別教室へのエアコン設置は急がれます。*特別教室へのエアコン設置を、どのように進めようとお考えでしょうか?
  5. 本市は特別支援学校の設置数が多く、特別支援教育に力を入れてきたことは高く評価しています。しかし、特別支援学校には設置基準がないため、「特別教室を普通教室に代用」、「カーテンで仕切って2つの教室として使っている」、「運動場がとても狭い」など教育活動に支障が出ています。*特別支援学校の設備の充実について、どのようにお考えでしょうか?
  6. 特別支援学級では多様な課題をもつ子どもを1人で担任し、授業準備や家庭との連絡、交流学級への付き添いなど担当教員の負担は限界を超えていますが、現在も特別支援学級の学級編制基準は1学級8名のままです。これを改善する施策として、独自措置で1学級6人としている自治体(滋賀県など)もあります。*特別支援学級で「ゆきとどいた教育」を実現するための方策を、いかがお考えでしょうか?
  7. 全国一斉学力テストに加え、小学校、中学校で市独自の学力テストを1月に実施するようになって以来、冬休みの宿題にも類似問題が配られるなど子どもたちの負担が増えています。子どもたちへの負担軽減のため、独自の学力テストを中止あるいは休止としている自治体(広島、山口など)が増えつつあります。*全国一斉学力テストや独自テストの見直しについて、いかがお考えでしょうか?
  8. 産休代替や病休代替が配置されないばかりか、4月当初に定数通りの配置がないなどの状況で教員不足が続いています。児童生徒の学力向上を願う(めざす)ならば、何よりも教員の適正な配置が不可欠であると考えます。*教員の配置不足を、どのように解決するお考えでしょうか?また、講師率が高い現状を解決していくための方策をお聞かせください。